2008年11月16日日曜日

「強欲資本主義ウォール街の自爆」を読んで

強欲資本主義ウォール街の自爆  
神谷秀樹  文芸新書
710円

現在の投資銀行の強欲ぶりが、再認識できた。
現在の投資銀行は、なくなるべきだ、と短絡的に思える内容である。
「利益は自分のもの、損失は他人のもの」となりえる状況(①)では、正常に機能しない。
「バブルは乗らなければ、批判の対象になる」という状況(②)では、①は修正されない。
これに対する処方箋は、規制しかないのであろうか。

翻って、実際の投資について。
野村の破綻リーマンの人材の買収、三菱UFJのモルガンスタンレーへの優先株、これらは効果があるのであろうか。
この本の趣旨でいくと、膨張した投資銀行自体が悪である。しかし、②で形を変えながら、再生する可能性も少し残る。でも、所詮、①と考える人材では、悪いときには同じ状況になる。
と考えると、これらは、短期的に(特に好調期に)成功する可能性はあるが、将来的に負の遺産とみなせる。

2社の投資はネガティブと判断するが、元来の日本の他社からの優位性、日本の優位性があるので、難しい。しかし、三菱UFJの場合、「投資銀行業務が復活するリスクを回避する」というリスクヘッジの捨て金と考えていれば、最悪時に自らの資本を毀損せずに、収益が見込めるのである意味、賢い選択と考えることもできる。

ここで、投資は、直近でこれらの影響がでないと考えるため、これらの資産の棄損状況だけを意識していきたい。




08年第46週振り返り

今週は、少し前よりは安定していた。
週初、マクドナルドを買った。前から指値をしていたが、買えず、無理やり買った。買い増そうと思っていたが、どんどんあがり、買い増しができずにいる。
三菱商事を2回買った。
今日、上がると思い、エディオン、オリックス、くらを買ったが、下がってしまった。
FXが好調だ。数か月前は、全く動きが当たらなかったが、今はその逆。
でも、いまにしっぺ返しがきそうで、枚数を増やす気にはなれない。
11月15日が過ぎたこと、また、年末のアノマリーを意識して、売買しようと思うが、例年との違いがあるので、注意しなくては。

現金残高    2726(-707)
株式       1381(+696)

計        4108(-10)

TOPIX  846(-33)
米ドル円   96.79

70.8 20.6 90 88